アトリビューション設定

アトリビューション設定

アトリビューション設定では、複数回訪問してコンバージョンに辿り着いた際に、コンバージョンの貢献をどのように流入元に紐付けるかを決めることができます。例えば

【1回目の訪問】検索エンジンから流入

【2回目の訪問】 広告から流入

【3回目の訪問】 直接流入して成果に到達

という時にどの流入元に成果を紐付けるかを設定出来ます。

レポート用のアトリビューション設定

アトリビューション設定内には「レポート用のアトリビューションモデル」と「ルックバックウィンドウ」の設定があります。それぞれの設定方法を紹介します。

プルダウンからモデルを選びます。

デフォルトでは「データドリブン」が選ばれており、機械学習に基づいてコンバージョンの貢献が割り当てられます。他には以下のモデルを選択する事が出来ます。デフォルトがラストクリックになっていないことに注意しましょう。

コンバージョンには、イベントで設定したコンバージョンだけではなく、eコマースで取得した購入回数・相州駅・購入による収益や、広告収入合計などの指標も含みます。

モデル名称意味
データドリブン(デフォルト)機械学習を利用して、コンバージョンからの経過時間・デバイスの種類・広告インタラクション数や表示順序など様々な要素を元に分類を行います。コンバージョンしていないユーザーのデータも加味して、コンバージョン促進に繋がりそうな行動も加味されます。
モデルの詳細に関しては、公式ページをご確認ください。
ラストクリックユーザーがコンバージョンに至った最後の流入元にコンバージョンを全て割り当てます。最後の流入がノーリファラーの場合はノーリファラーではない直前の流入元が対象になります。コンバージョン時の流入元が全てノーリファラーの場合はノーリファラーに割り当てられます。
ファーストクリックユーザーがコンバージョンに至る前に、最初にクリックしたチャネルにコンバージョンの全てを割り当てます。初回流入がノーリファラーの場合は、次の流入元が対象になります。
線形ユーザーがコンバージョンに至る前に、クリックしたすべてのチャネルに均等にコンバージョンの貢献を割り当てます。流入が3回でのコンバージョンの場合は、それぞれの流入元に1/3の貢献を与えます。
※ノーリファラーの流入は計算から無視されます。
接点ベース最初と最後の接点に40%ずつ、残り20%をその間の接点に均等に割り当てます。4回目の訪問でCVした場合、2回目・3回目の貢献割合は10%ずつになります。
※ノーリファラーの流入は計算から無視されます。
減衰コンバージョンが発生したタイミングから、時間的に近い流入元ほど貢献が大きくなります。貢献度は7日間の半減期を使います。つまりコンバージョン日の流入元貢献量の半分が8日前の流入元に割り当てられて、さらにその半分の貢献量が15日前の流入元に割り当てられます。
※ノーリファラーの流入は計算から無視されます。
広告優先のラストクリックユーザーがコンバージョンに至る前に、最後のGoogle広告チャネルにコンバージョン値を全て割り当てます。Google広告が発生しないコンバージョンの場合は「ラストクリック」のモデルが採用されます。

アトリビューションモデルの設定は設定時に、過去にもさかのぼって反映されます。また影響範囲としては、参照元、メディア、キャンペーン、デフォルトチャネルグループなどのイベントスコープのトラフィックディメンションを使用する全てのデータが対象です。レポート内にあるコンバージョンの詳細レポートや、探索内でこれら指標を利用する時も対象となります。

影響を受けないのトラフィックとしては「最初のユーザーのメディア」などユーザーやセッションスコープのトラフィックディメンションになります。

アトリビューションモデルは、以下のタイミングで導入されており、それより前の期間を選択した場合は、モデルは適用されません。
データドリブン:2021年11月1日 (2022年1月26日以降デフォルトに)
それ以外のルールベースモデル:2021年6月14日

以下のアトリビューションモデルは2023年9月末での停止が予定されています
・ファーストクリック
・線形
・接点ベース
・減衰

貢献度割り当てチャネル

Google広告と連携している場合、Google広告内での成果の貢献割り当てを変更することができます。

選択肢は2つで

1)Googleの有料チャネル:Google広告のみに貢献を割当
2)有料チャネルとオーガニックチャネル:全ての有料チャネル及びオーガニックに貢献が割当られます。そのためGoogle広告以外に該当するユーザーがいた場合、Google広告に割り当てられる貢献は少なくなります

初期設定では「有料チャネルとオーガニックチャネル」が選択されています。

ルックバックウィンドウ

コンバージョンが発生したユーザーに対して、コンバージョン発生日から何日前までのデータを遡ってアトリビューションの貢献を割り当てるかを設定する箇所になります。例えば期間として30日を設定したユーザーが以下のような行動をしたとしましょう。

【訪問1】1月1日 検索エンジン流入
【訪問2】 1月15日 広告流入
【訪問3】 2月3日 ソーシャル流入でコンバージョン

この場合、貢献割当対象は訪問2と訪問3のみになります。

ルックバックウィンドウは2つの内容に対して日数を決めることが出来ます。

ユーザー獲得コンバージョンイベント:初回訪問という「コンバージョン」に関して何日前まで見るのか
他のすべてのコンバージョンイベント:自ら設定したコンバージョンやeコマース関連のコンバージョンしたユーザーに対して何日前まで遡さかのぼって貢献を付与するのか

それぞれのデフォルトから変える必要はないかと思います。なお変更をした場合は、変更した日以降の反映となり、過去に遡って再集計は行われません

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