連携が終わったら、いよいよテストパターンを作成します。本サイトはGA4のサイトなので、Google Optimizeのテスト作成方法については割愛いたします。目標やターゲットの設定などGA4に絡む部分を紹介いたします。
オーディエンスターゲティング設定
ABテストを実施するにあたり配信ターゲットを決めることは大切です。全てのユーザーに対してテストを行っても良いのですが、GA4で取得しているデータを元にテスト対象を絞り込むことができます。
テスト作成画面の中央部にある「オーディエンスターゲティング」内にある「カスタマイズ」を押しましょう

次に「開始」ではなく、右上の「設定」ボタンを押してください。様々な条件を利用してターゲティングを行うことができます。以下がその一覧です。

表形式で何が出来るのかと設定方法をまとめてみました。
ルールタイプ | 設定可能内容 |
---|---|
Google アナリティクスのユーザー | GA4で作成したオーディエンスを利用することができます。一番細かい指定が可能です ※GAでは有償版でしか利用できなかったルールが、GA4では無償で利用出来るように |
Google 広告 | Google 広告のアカウント・キャンペーン・広告グループ・キーワードを条件にターゲットができます。GA4とGoogle 広告の連携も必要です |
UTMパラメータ | utm_camapignを条件に指定ができます。それ以外のUTMパラメータを使いたい場合は「Google アナリティクスのユーザー」の利用を推奨します、 |
デバイスカテゴリ | desktop、tablet、mobileから指定可能 |
行動 | 最初の到着からの時間:初回訪問から一定期間達成した後 ページの参照 URL:テスト対象ページの1つ前のページのURL条件を利用可能 |
地域 | 国・大都市圏・地域(都道府県)・都市での絞り込みが可能 |
テクノロジー | ブラウザ・オペレーティングシステム・モバイルデバイス情報から絞り込み可能 |
クエリパラメータ | URLについてているパラメータ名と値から絞り込みが可能 |
データレイヤー変数 | データレイヤーで取得している変数を利用することが可能。例えばログインユーザーにのみテストを配信するなど |
JavaScript変数 | JavaScriptで取得した変数を元に絞り込みが可能 |
ファーストパーティのCookie | 自社でCookieを取得していれば、取得した値を条件に絞り込みが可能 |
カスタムJavaScript | カスタムJavaScriptで作成した値を利用する。例)タイムスタンプ |
GA4では「オーティエンス」を利用出来るようになったことが大きく、言い換えればGA4で取得しているすべてのデータを元に配信対象者を決めることが可能になりました。ぜひ積極的に利用しみてください。ABテスト用途だけではなく、特定の層にコンテンツを配信するという活用方法もあります。
目標設定
ABテストを評価するため、Google Optimizeは1つのメイン目標と、2つの副目標を設定することができます。
目標の中にある「テスト目標を追加」を押しましょう。

そうすると選べる目標一覧が出てきます。

設定できる目標は3種類に分かれています。
・eコマースの購入 あるいは 収益
・コンバージョン 最初から設定されているpurchase(購入と同じですね)、及びGA4にプロパティで任意に設定したコンバージョン(ここでは、運営情報_お問い合わせ)
・その他 ユーザーあたりの平均閲覧ページビュー数
となります。ABテストを行う上で目標設定は必須になりますので、必ず1つ選びましょう。
これでテストの準備は完了です。テストを開始しましょう。
次にGoogle Optimize 及び GA4でのテストレポートの見方を紹介いたします。
Google Optimizeで結果を確認する